ニュースリリース
クルマ・技術
マツダ、ディーゼルエンジンの触媒技術で触媒学会学会賞(技術部門)を受賞
マツダ株式会社(以下、マツダ)の研究者は、このたび、ディーゼルエンジンから排出されるすすを主成分とするパティキュレートマター(PM)を除去する高酸素イオン伝導性*1PM触媒技術において、日本の触媒研究で最も権威のある触媒学会より、平成24年度触媒学会学会賞(技術部門)を受賞しました。触媒学会学会賞(技術部門)は、触媒に関連する工業技術に関して著しい研究業績を挙げた個人に贈呈されるもので、今回の受賞はマツダとして初の受賞となります。本技術は、欧州向けのクリーンディーゼルエンジン搭載車などに2008年から採用されており、2012年に日本国内でも発売した新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)」搭載車にも使用されています。
受賞対象:「高酸素イオン伝導性ZrNd系酸化物を用いたパティキュレート燃焼触媒の開発と実用化」
今回の受賞では、触媒表面だけでなく触媒内部の酸素を活性酸素としてPMの燃焼に利用するという新しいメカニズムを用いて、燃焼速度が速く、耐熱性も高いPM触媒を開発した点が高く評価されました。白金や燃料の使用量を減らしながら効率的にPMを燃焼できる同技術は、「SKYACTIV-D」の低燃費化やディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)ユニットの小型化にも貢献しています。
【ご参考】 ■触媒学会 webサイト ■「SKYACTIV TECHNOLOGY」webサイト |